株の指値注文とは希望の額を指定し注文を出す方法であり売り手の額と合わなければ成立しない注文方法です。
一方、成行注文は金額指定がないので注文が成立しやすいですが、予想外の高値での成立になる場合もあり、早く買いたい場合に向いている注文方法です。相場が上向きであり、しばらくはその流れが継続する場合は有効な取引方法です。
株の成行注文や指値注文が向いているタイミング
指値注文は株価を指定しての取引になりますので、希望額で購入できるメリットがある反面、必ず購入出来るわけではありません。「その額でなければ買いたくない」そういった場合に有効な取引方法ですので相場が安定している時こそ活用したい方法です。
逆に成行注文は額の指定がありませんので、相場が荒れている場合高値での購入になりやすい傾向にあります。相場が荒れている時は指値注文を選択した方が良いでしょう。成行注文は相場が上向きであり、翌日以降も株価が上昇するような場面では利益を確保しやすいですので、注文方法は相場の流れで考える必要があります。
基本の注文方法は指値注文とし、急いでいる時などに限り成行注文を使うか少し額を控えめにして指値注文を行いましょう。成行注文は価格が安定しない為リスクもありますので注意が必要です。リスク分散の投資としては投資信託や購入する株を分散し、急変時のリスクを減らしていく事が大切です。
指値と成行の優先度の違い
株取引において注文は成行注文が最優先であり、指値注文は売りと買いが合った場合のみ成立します。ただ指値注文でも値動きが激しい場合はその値で約定出来ない場合もあります。これは空売りでも同様であり、株価が下がる事を予想している時早期に約定する為に成行注文をするなどは良いでしょう。
ちなみに投資信託の場合は売り買いは成行注文のみで指値で投資信託を売るといった事は出来ません。これは売買にかかる時間や投資先が複数である事が原因としてあります。とはいえ投資信託の場合長期保有が前提ですのであまり厳しく値に拘る必要もないのかもしれません。