日本の工業製品や自動車などは質が良いと世界で評判なので世界中に輸入されています。
それらを作っているSONYやトヨタなどの大企業の株は毎日、数百億円単位で投資家に売買されているので日経平均やTOPIXなどの株価指数に大きな影響を及ぼしています。それらの輸入産業にとって為替の円安は味方で円高は敵なのです。
為替の円安は味方、円高は敵
円安と円高についていまいちピンと来ない人もいるかと思いますので説明します。
日本円は世界で3番目に多く取引されている通貨で、海外(特にアメリカ)からの要因によって円安や円高になり価格が変動しやすい特徴をもっています。
日本円の価値が1ドル=100円基準とすると、円安になった場合1ドル110円と日本円の価値が下がります。そうすると日本の業績、景気がよくなりその株価が上昇します。
逆に円高になった場合は1ドル90円と日本円の価値が上がります。そうすると日本の業績、計家機が悪くなり株価が下がります。
ということは輸出先の国の人にとっては円安になると日本製品の値段は下がって買いやすくなり、円高は日本製品の値段を上げることになるので商品が買いにくくなります。
そのため円安になるとSONYやトヨタなどの輸出企業の成績がアップし株価の上昇に大きな影響を及ぼし、日本の景気は上向きになります。
逆に円高になると輸出企業の業績がダウンし株価の下落に大きな影響を及ぼし、日本の景気を冷まします。ですので、日本の景気にとって円安は味方で円高は敵と言えるのです。
この「為替」「株価」「金利」の3つが価格基準に大きく関わってく要因になります。この変動要因を考えながらリスクの高い商品を購入するかリスクの低い商品を購入するか考えましょう。
ちなみにリスクと聞くとみなさん「損失」のことを考えがちですが、リスクとはリターン、つまり利益とイコールの関係になっています。次でもっと詳しくお話していきます。