ポートフォリオを作成した後に実際に複数の投資信託を購入して運用していくと、最初に第2ステップで計画した「商品タイプの選択」のバランスが崩れてくることがあります。
たとえばローリスクローリターンの債券型とハイリスクハイリターンの株式型の投資信託を5対5の割合でポートフォリオを作成し運用しようと決めたにもかかわらず、実査に運用していると株価の上昇で比率が4対6になってしまうこともあります。
このようなときは値上がりした株式型を売って債券型を購入し、ポートフォリオ通りの5対5の比率に修正します。この修正のことを「リバランス」といいます。
また、状況に応じて運用の方針を見直し、投資配分を5対5から4対6にするなどの修正をすることも「リバランス」といいます。
バランスが崩れたポートフォリオを修正する
ポートフォリオをリバランスすることは投資信託を安全に運用するために大切なことです。しかしリバランスする時に気をつけなければならないことがあります。
それは手数料や税金がかかってくることです。
通常のリバランスは、最初に計画したポートフォリオと比べて減ってしまった部分を新しく購入して増やしたり、増えてしまった部分を売却して減らしたりして比率を調整します。
しかし手数料のお話でも説明しましたが、商品を購入する時は「購入時手数料」が、商品を売却する時は「信託財産留保額」という手数料を支払わなければなりません。
そのほかにも商品を売却する時に購入時よりも価値が上がり、利益が出た時は税金も払わなければなりません。
このようにポートフォリオをリバランスする場合には手数料や税金が関わってくることも覚えておきましょう。
他にもうまく運用するためには、長期投資を意識するのがポイントです。なぜ長期投資の方がいいかは次で説明します。